THE逮捕の瞬間(上)

国境越えた捜査員の熱意 ~大阪民泊女性死亡事件~ 米国籍容疑者と対峙「時間との戦い」

 膠着(こうちゃく)した足取り捜査の進展は、一人の女性警察官の熱意にかかっていた。数日前、兵庫県三田市内の勤務先を出たまま行方をくらました20代女性の安否。兵庫県警本部の一室にこもり、捜査線上に浮上した米国籍の20代男の立ち回り先について、海外関係機関に英語で照会を続けた。電話をかけ始めて丸一日。受話器を持つ手に汗がにじむ。「助けたい」。純粋な思いがようやく国境の壁を越えた。

 翌日、奈良市内の住宅街に急派された捜査員が、民泊用マンションに近づく外国人風の男に視線を集中させる。「間違いない」。一斉に男を取り囲み、捜査車両に押し込んだ。梅の開花を控えた昨年2月下旬、捜査は急展開を迎えたが、女性の命はすでに奪われていた…。

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