激化する暴力団抗争…捜査当局は「包囲網」拡大、強化

 警察当局が抗争を続ける指定暴力団山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定し規制を強化する手続きとして、兵庫県公安委員会は20日、神戸市中央区の兵庫県警本部で、神戸山口組側から意見聴取する場を設けた。組側は出席しなかった。

 兵庫のほか大阪、愛知など6府県の公安委員会が、特定抗争指定暴力団指定への手続きを進める指定暴力団の山口組と神戸山口組。両組織間の抗争は、山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が10月18日に出所してから激化の一途をたどる。11月下旬には、兵庫県尼崎市の居酒屋前で、神戸山口組の幹部が自動小銃で射殺される事件が発生し、指定への動きが加速した。