「清濁併せのむタイプ」収賄容疑の秋元議員、日常的な脇の甘さも

環境副大臣を務めていた当時、自身に浮上した疑惑について説明する秋元司衆院議員=今年8月、環境省
環境副大臣を務めていた当時、自身に浮上した疑惑について説明する秋元司衆院議員=今年8月、環境省

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐり、中国企業側から現金数百万円を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部が収賄容疑で逮捕状を取った自民党の秋元司衆院議員(48)=東京15区。今年7月に特捜部が手がけた詐欺事件の被告との親密さが注目されるなど、過去にもさまざまな疑惑が浮上していた。支援者の依頼を安易に請け合うなど日常的な脇の甘さを指摘する関係者も。秋元氏を知る政界関係者は「口利きが政治家の仕事だと思っている節もあった」と振り返る。

 秋元氏は東京都出身で、大学在学中から小林興起元衆院議員の学生秘書として活動し、卒業後は公設秘書になった。平成16年7月の参院選に比例代表で出馬し、自民党2位の得票数で初当選。22年の参院選で落選したが、くら替えして24年の衆院選で比例復活当選し、現在3期目となる。