休日に時速167キロで暴走 白バイ隊員が払った代償

元巡査が交通機隊員として所属した和歌山県警の本部=和歌山市
元巡査が交通機隊員として所属した和歌山県警の本部=和歌山市

 和歌山市内の阪和自動車道で車を時速167キロで運転したとして、道路交通法違反(速度超過)の罪に問われた和歌山県警交通機動隊の男性元巡査(24)に和歌山地裁は令和元年12月、懲役3月、執行猶予2年(求刑懲役3月)の判決を言い渡した。子供の頃から憧れ、この春に就任したばかりの白バイ隊員を依願退職し、車も売却したという元巡査。大阪で友人らと遊んだ帰り道、「眠気もあり、早く帰りたくて…」とスピード違反の理由を述べたが、払った代償はあまりに大きかった。(井上裕貴)

■高級外車で暴走

 同年5月9日深夜の阪和自動車道。元巡査は愛車BMWを猛スピードで運転し、後日、県警から出頭を命じられた。速度違反自動取締装置(オービス)が計測したデータには、時速80キロの法定速度を87キロも上回る時速167キロと記録されていた。