覚醒剤押収量、過去最多へ 高い末端価格 密輸組織のターゲットに

押収された覚醒剤(下)=16日午後、名古屋税関
押収された覚醒剤(下)=16日午後、名古屋税関

 全国の税関が昨年1年間に空港や港で押収した覚醒剤の総量が、現在の形式で統計を取り始めた昭和60年以降、初めて2000キロを超え、過去最多を更新するのが確実となったことが23日、分かった。全国の税関の覚醒剤押収量が急増したのは、海上で一度に大量の薬物を受け渡す「瀬取り」と呼ばれる密輸手法の大型摘発が相次いだためだ。税関や警察は関与した国際犯罪組織の解明を進めているが、専門家は「末端価格が高い日本は密輸組織のターゲットにされている」と指摘する。

 「東シナ海のある地点で、別の船から手渡しで段ボールを受け取った。中が覚醒剤とは知らなかった」

 昨年12月に熊本県天草市の港で、福岡県警などが小型船から約600キロの覚醒剤を押収した事件。捜査関係者によると、逮捕された容疑者の一部はこのように供述しているという。逮捕者の中には台湾人も含まれ、国際的な犯罪組織が関与した疑いがある。

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