道交法改正「大きな一歩」事故遺族ら 悪質ドライバーへ警鐘

 3日に閣議決定された道路交通法の改正案では、高齢者の運転免許制度見直しと「あおり運転」の厳罰化という2つの柱が示された。「安全な社会への大きな一歩」「危険行為の歯止めになる」。悲惨な事故が後を絶たない状況の中、被害者遺族らからは法整備に期待する声が上がった。

複数回受検に「心配」も

 改正案で描かれた新たな運転免許制度は、一定の違反歴がある75歳以上に「運転技能検査(実車試験)」を義務付け、不合格なら免許を更新しない。一方、無違反の75歳以上と70~74歳のドライバーにも同水準の技能評価を行う「実車指導」が導入され、包括的な対策強化が図られる。