4人への強姦、強姦致死などで服役 別の殺人の立件遅れ死刑を“回避” 被告に有利となる司法は適正か

 新潟県警新発田署に入る喜納尚吾被告=2月
 新潟県警新発田署に入る喜納尚吾被告=2月

 女性4人に対する強姦(ごうかん)や強姦致死などの罪で無期懲役が確定後、服役中に別の女性1人を殺害していたことが判明したとして起訴された喜納尚吾被告。わいせつ目的で女性2人の命を奪った事件は悪質で、当時一括で審理されていれば極刑も想定された事案だが、裁判では、あくまで1人に対する殺人罪で裁かれる。前の事件は刑期が満了しておらず、量刑判断に大きな影響を及ぼす可能性も低い。立件までに時間を要したことが被告に有利に働く見通しで、識者からは法改正を求める声も上がる。

 「明らかな死刑相当事件なのに、判決確定後に起訴されれば量刑が軽くなり、被告に有利な結果となる。これでいいのか」。犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務局長の高橋正人弁護士はこう疑問を投げかける。

 新潟県新発田市では平成25~26年、女性が襲われる事件が相次いだ。県警は26年6月までに、3人の女性に対する強姦容疑などで喜納被告を逮捕、起訴。7月には、パート従業員の女性=当時(22)=への殺人容疑などで再逮捕したが、新潟地検は強姦致死罪で起訴した。

 地検は当時、「(証拠などが)確実に有罪を得られる段階に至っていない」として殺人罪の適用を見送った。ただ、高橋弁護士は「今回の事件も当時立件できていれば、犯行の連続性から量刑にかなり影響を与えた可能性が高い」と指摘する。

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