「海外も竹島知って」絵本の英語版作製、各国大使館へ

絵本「メチのいた島」の英語版のサンプル
絵本「メチのいた島」の英語版のサンプル

 島根県の竹島で行われていたアシカ猟の様子を描いた絵本「メチのいた島」の英語版を出版する動きが進んでいる。作者の杉原由美子さん(76)=同県隠岐の島町=が2月25日に、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF、「メチのいた島 クラウドファンディング」で検索)を開始したところ、2週間で目標額(250万円)を突破した。杉原さんは「反響の大きさに驚いている。英語版を各国の大使館などに届け、海外の人にも竹島について知ってもらいたい」と意気込む。

史実もとに自費出版

 隠岐の島町の人たちはニホンアシカを「メチ」と呼んでいた。絵本「メチのいた島」には、竹島での漁の拠点だった同町久見地区と竹島の関係や、アシカ猟について描かれている。

 「波の向こうで日本の竹島が今日も私たちを待っています」