どうする福祉 縮む日本の処方箋

第2部 医療×介護(4)老いた伴侶みとる。団地は「縮図」

日本最大規模の住宅団地「多摩ニュータウン」=2月21日、東京都多摩市
日本最大規模の住宅団地「多摩ニュータウン」=2月21日、東京都多摩市

 東京都西部の丘陵に広がる多摩ニュータウンは、多摩市、八王子市、稲城市、町田市をまたぐ広さ2853ヘクタールに及ぶ敷地に整備された集合住宅が立ち並ぶ団地だ。2月下旬、永山地区の公民館で認知症患者を介護する家族が集まる「いこいの会」の会合が開かれた。患者も家族も高齢の女性が目立ち、自然と互いの苦労話が交わされる。

想像超える認知症

 竹山フミさん(90、仮名)は昨年、認知症の夫を90歳でみとった。「穏やかだった人なのに、暴力的な言葉を発したり、妄想を抱いたりした」。病気は人格をもむしばんでいった。「壊れていく人間」をたった1人で受け止める地獄だった。認知症に関する講演会などに「むさぼるように参加して勉強した」というが、不安や悩みが解消することはなかった。

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