新型コロナの自粛や中傷に負けず「♯がんばれ中華街」 横浜に全国から応援の声

横浜中華街の入り口に位置するシンボル「善隣門」に横断幕が掲げられた=横浜市中区
横浜中華街の入り口に位置するシンボル「善隣門」に横断幕が掲げられた=横浜市中区

 中国が発生源ともいわれる新型コロナウイルスの脅威が続くなか、複数店に中国人を中傷する内容の手紙が送りつけられた横浜中華街(横浜市中区)では、誹謗(ひぼう)中傷などに負けない姿勢を示す横断幕が、友好の象徴である「善隣門」に掲げられた。風評被害で客足が激減し、多くの飲食店が窮地に立たされている状況が続いている一方で、全国から寄せられた「負けるな」などの励ましの言葉を追い風に、関係者らは逆境に立ち向かっている。

 中華街の複数店に、中国人を中傷する内容が印刷された手紙が送りつけられたのは、3月3日。地元の飲食店などでつくる横浜中華街発展会協同組合によると、手紙は少なくとも5店に届いた。

善隣門に横断幕

 封書で差出人の名前はなく、A4判の紙に赤い文字で「早く日本から出ていけ!!」などと心ない誹謗の言葉が書かれていた。風評被害による重なる“不運”に、関係者は困惑の色を隠さない。