見えない敵とも戦う福島第1原発 新型コロナ感染防止に躍起

入所者の体温は赤外線サーモグラフィー(右端)でチェックされる=東電福島第1原発(東京電力提供)
入所者の体温は赤外線サーモグラフィー(右端)でチェックされる=東電福島第1原発(東京電力提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大が、廃炉作業が進む東京電力福島第1原子力発電所の現場に、強い緊張感をもたらしている。事故後の福島第1原発の安定状態を保つため、24時間体制で勤務を続けている当直員に新型コロナ感染者が続出すると、勤務シフトを組めなくなる恐れがあるのだ。新たな“見えない敵”との戦いに、東電は神経をとがらせている。(芹沢伸生)

24時間体制

 事故を起こした福島第1原発では、原子炉内で高温になり溶け落ち、金属などと一緒に固まった「燃料デブリ」の安定を保つことが不可欠。そのため、絶え間なく冷却水を循環させ、その過程で出る汚染水をセシウム吸着装置や多核種除去設備などで処理する作業を並行して行っている。使用済み核燃料の継続的な冷却も欠かせない。

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