昭和天皇の87年

アメリカをうならせた天皇の政治センス 首相のミスを見事にカバー

画=千葉真
画=千葉真

第218回 イデオロギー対立(2)

 第二次世界大戦後、世界はアメリカを中心とする自由・資本主義陣営と、ソ連が主導する共産・社会主義陣営に二分された。日本とともに敗れたドイツは東西に分断され、1948(昭和23)年7月、米英仏が管理するベルリン西側をソ連が封鎖。以後、米ソ両陣営による、核戦争の危機と隣り合わせのにらみ合いが続く。冷戦時代の到来である。

 アジアでは、冷戦どころか激戦となった。中国で1946年6月、蒋介石の国民党軍と毛沢東の人民解放軍が内戦に突入。敗れた蒋介石は台湾に逃れ、毛沢東は49年10月、中華人民共和国の建国を宣言する。

 熾烈(しれつ)なイデオロギー対立は日本の占領統治にも影響した。リベラル政策を進めるGHQ民政局のニューディーラーたちが、退場することになったのだ。