240年前に「竹島」明記、江戸のベストセラー地図復刻へ 

 江戸時代の地理学者、長久保赤水(ながくぼ・せきすい、1717~1801年)が手掛けた、竹島(島根県隠岐の島町)を描いた日本地図「改正日本輿地路程(よちろてい)全図」(1779年初版、通称・赤水図)の復刻版が制作されることになった。長久保赤水顕彰会(茨城県高萩市)がインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。赤水図は江戸時代に日本が竹島の領有権を確立していたことを示す証拠の一つとされており、同会は「赤水に関心を持ってもらうきっかけにしたい」と意気込む。

長久保赤水の肖像画(高萩市教委提供)
長久保赤水の肖像画(高萩市教委提供)

「国際法上も重要な意味」

 赤水は、当時の地誌や伝聞などをもとに江戸時代後期の安永8(1779)年、経緯線が入った初めての日本地図である赤水図を完成させた。日本初の実測地図で知られる伊能忠敬の「伊能図」よりも42年早かった。

 赤水図には、隠岐諸島の北西に「松島」=現在の竹島=と「竹島」=現在の鬱陵島(うつりょうとう)=が表記されている。幕末まで版を重ねて一般に普及しており、当時の日本で竹島が広く認知されていたことを示す証拠の一つとなっている。

 島根大法文学部の舩杉力修(ふなすぎ・りきのぶ)准教授(歴史地理学)によると、連合国軍総司令部(GHQ)の統治下にあった昭和22年、外務省が竹島の領有権を米国に主張した文書に赤水図の拡大図が添付されていた。

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