重いやけどで10カ月入院、青葉容疑者いまも自力歩行できず

京都府警伏見署に移送された青葉真司容疑者=27日午前8時9分、京都市伏見区(沢野貴信撮影)
京都府警伏見署に移送された青葉真司容疑者=27日午前8時9分、京都市伏見区(沢野貴信撮影)

 アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火殺人事件で、殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)は、自らも火にまかれて重いやけどを負い、約10カ月にわたって入院治療を続けてきた。京都府警は複数の医師らの意見を聞くなどして逮捕に踏み切ったが、捜査関係者によると、現在の青葉容疑者は体調は安定しているものの、自力で起き上がったりはできない状態だという。

ヘリで病院移送

 青葉容疑者は昨年7月18日、京アニの第1スタジオにガソリンをまいて火を付けた際、自身にも燃え移った。やけどは全身の約90%にも及んだといい、関係者らによると、やけどの大部分が表皮の奥の真皮より深く神経まで損傷する「III度」の重傷だったという。このため捜査関係者の中にも「死亡する可能性はかなり高い」と危惧する向きもあったという。