昭和天皇の87年

皇太子妃への批判 そのとき皇后も、心に深い傷を負っていた

画=筑紫直弘
画=筑紫直弘

第229回 喜びと悲しみと

 安保闘争に揺れた昭和35年、皇室に、新たな命が誕生した。

 2月23日《午後四時十五分、皇太子妃が宮内庁病院において親王を出産する。天皇は、御産所参候の宮内庁次長瓜生順良より宮内庁長官・侍従を経て、直ちに皇后と共に報告を受けられる》(昭和天皇実録44巻135頁)

 このとき、昭和天皇は58歳。待望の皇孫である。