昭和天皇の87年

米大統領が空港で“お出迎え” 天皇の風格、海を越える

画=筑紫直弘
画=筑紫直弘

第233回 平和への旅(1)

 1971(昭和46)年9月26日の夜、アメリカ最北の州、アラスカのアンカレジ。米政府高官や歓迎の市民ら約5000人が見守る空軍飛行場に、日本航空の特別機が着陸した。やがて機体のドアが開き、姿をみせた昭和天皇と香淳皇后がゆっくりとタラップを降りる。階下で待ち受けるのは、米大統領リチャード・ニクソンその人だ。

 世界最強国の大統領が、他国の要人を空港まで出迎えるのは異例中の異例である。両国国歌の吹奏と礼砲が響きわたる歓迎式典で、ニクソンは言った。

 「こよい、陛下は日本の古い歴史の上で、外国の土を踏まれた最初のご在位中の天皇となられました」

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