
東京都八王子市の民家で今月8日、高校1年の男子生徒(15)が拳銃で自殺したとみられる事件は15日で発生から1週間が経過した。この民家からは真正の拳銃のほか、実弾数十発や銃を手入れする道具なども見つかった。しかし、家族は、それらの存在を「全く知らなかった」と口をそろえているという。なぜ、15歳が拳銃を手にすることができたのか。拳銃が反社会的勢力だけではなく、インターネットなどを通じ一般にも浸透する事情も見え隠れしており、警視庁は入手ルートの解明を急いでいる。(吉沢智美)
真正拳銃に実弾数十発
事件は、今月8日、月曜日の午前8時すぎに、ごく普通の民家で起きた。「パン」という乾いた音が民家に響き、母親が音がした2階をのぞいたという。すると、生徒が自室のベッドの上で頭から血を流して倒れいているのが見つかった。
生徒の頭には左から右に銃弾が貫いた痕があり、近くには米国社製の銀色の回転式拳銃があったという。