昭和天皇の87年

沖縄への熱い思い 首相、涙の「天皇陛下万歳!」

画=筑紫直弘
画=筑紫直弘

第235回 祖国復帰(1)

 皇室史上初の天皇・皇后外遊から7カ月後、昭和47年5月15日、戦後の壁が、またひとつ取り除かれた。昭和天皇が国民とともに待ち望んだ日-、沖縄の祖国復帰である。

 この日、昭和天皇は《沖縄復帰記念式典に御臨席のため、午前十時二十五分皇后と共に御出門、日本武道館に行幸される。御到着後、式場に御臨場になり、君が代斉唱、式典委員長佐藤栄作の式辞、沖縄の戦没者及び祖国復帰までに死没した沖縄住民の冥福を祈る一分間の黙祷(もくとう)の後、次のお言葉を賜う》

 《--本日、多年の願望であった沖縄の復帰が実現したことは、まことに喜びにたえません。(中略)この機会に、さきの戦争中および戦後を通じ、沖縄県民のうけた大きな犠牲をいたみ、長い間の労苦を心からねぎらうとともに、今後全国民がさらに協力して、平和で豊かな沖縄県の建設と発展のために力を尽くすよう切に希望します--》(昭和天皇実録51巻55~56頁)

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