コロナ 苦闘と共生

集団免疫、感染症の防波堤

新たなウイルスに備え体制構築

 「最も生存戦略にたけた厄介なウイルスだ」。東京大の山内一也名誉教授(ウイルス学)は、遺伝子の変異が起きやすく、動物から人に移って生存領域を広げていくコロナウイルスを、こう表現する。

 ◆遺伝情報で解明

 新型コロナを制御し、共存しながら社会活動を維持するには、人から人へどのように広がったのか把握することが重要だ。ウイルスの全遺伝情報(ゲノム)の変化から、これを解明する取り組みが進んでいる。

 注目を集めるのは「ネクストストレイン」というウェブサイト。米フレッド・ハッチンソンがん研究センターの研究者らが新型コロナの進化と拡散をリアルタイムで追跡し、世界地図に表示している。

 それによると、ウイルスは1月中旬から2月中旬、当時は報告が少なかった欧州や北米で水面下で広がった後、大規模な感染爆発が発生。そこから大陸を越えて南米、オセアニア、アフリカへ広がり、世界を1周してアジアで再び拡大したことが分かった。

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