市街地にクマ出没 もはや裏山に生息か 新潟県の人身被害が過去最多

新潟県上越市の山林に設置した自動撮影装置に映っていたツキノワグマ=平成30年(箕口秀夫・新潟大教授提供)
新潟県上越市の山林に設置した自動撮影装置に映っていたツキノワグマ=平成30年(箕口秀夫・新潟大教授提供)

 新潟県ではツキノワグマが市街地などに出没するようになり、県内の各自治体や警察が連日のように注意を促す目撃情報を発信している。令和元年度中に県内でクマに襲われた人は20人と過去最多。幸い死者は出なかったが、県は鳥獣被害対策支援センターを設置し、対策の強化に乗り出した。なぜクマは人の生活圏に現れるようになったのか。最新の新潟クマ事情を追った。(本田賢一)

 ■目撃情報2倍超

 日本には2種類のクマが生息している。北海道だけにいるヒグマと、本州などに生息するツキノワグマ。県が対策強化に乗り出したツキノワグマは体長100~150センチほど。雑食性で木の実や果物、肉類などを食べる。

 県内では近年、人の生活圏に出没するようになり、襲われけがをした人は昨年度20人に達し、記録がある平成6年度以降で最多となった。昨年10月には、魚沼市の住宅地に現れ、男女4人が襲われけがをした。自宅前や事業所の敷地内、牛乳配達や散歩の途中など、日常生活の中で襲われるケースが目立った。

 警察や自治体に寄せられるクマの目撃情報も増え、昨年度は1458件。前年度(597件)の2倍超で、記録がある18年度以降で最多だった。県内ではこれまで、離島の佐渡と粟島を除きほぼ全域で確認されている。

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