昭和天皇の87年

天皇スピーチに拍手鳴りやまず…「米国民はパールハーバー忘れた」

画=井田智康
画=井田智康

第238回 訪米(2)

 「礼砲21発、盛大な歓迎式」「大統領夫妻が出迎え」「笑顔で『お久しぶり』」…。

 1975(昭和50)年10月2日、ホワイトハウスでの歓迎式に臨んだ昭和天皇の様子を伝える、サンケイ新聞の大見出しだ。現地の特派員がペンを走らせる。

 「フォード大統領と並んで、お立ち台に立たれた天皇陛下の表情は、緊張しているようにもみえた。とうとうきたという感じを味わっておられるようにもみえた。『長い間念願していた』と常々いわれたご訪米の目的は、まさにこの瞬間、かなえられた、そんなお気持ちだったのだろう。(中略)雨あがりの芝生が美しいホワイトハウスの前庭は、日本とアメリカの歴史の一ページを作るのにまこと、ふさわしい舞台であるように思えた」

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