コロナ 知は語る

科学史家・村上陽一郎氏 死を心の片隅に置いて生きる

科学史家の村上陽一郎さん
科学史家の村上陽一郎さん

寛容の心でベターな解探す

 人類の発展は、感染症対策と隣り合わせの歴史でもあった。新型コロナウイルスは現代人にどのような影響を与えるのか。科学史家の村上陽一郎氏は、死に対する考え方に影響を及ぼす可能性を示す。

 ◆「容赦のなさ」激化

 --現在のコロナ禍をどうみるか

 「天然痘、ポリオ、日本脳炎…。人類は多くの感染症と付き合ってきて、一部はほぼ制圧した形になっていた。長い目で見れば今回のケースも、いずれは歴史の中で共存に持っていけると思う。ただし、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)もまだ有効なワクチンは開発されておらず、今回もどれくらい時間がかかるのかは分からない」

 「なぜ近年新しいウイルス性感染症が目立つのか。明確な答えを出すのは難しいが、動物との関わりも考慮に入れないといけない。狂犬病はかまれることで発症し、ペストは細菌性だが(ネズミなどの)齧歯(げっし)類が媒介した。歴史的にみれば、人間以外の媒介する生物も問題になる。そういうところまで視野を広げる教訓を持っている。また、ウイルス性の場合は比較的早く変異する。次から次へと型を変えて社会を襲う可能性を覚悟しておかないといけない」

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