空気感染、マスク、渡航制限…信頼揺らぐWHO、3つの「ミス」から見る課題

記者会見するテドロスWHO事務局長=7月3日、スイス西部ジュネーブ(共同)
記者会見するテドロスWHO事務局長=7月3日、スイス西部ジュネーブ(共同)

 新型コロナウイルスの感染防止対策をめぐり、司令塔であるはずの世界保健機関(WHO)への信頼が揺らいでいる。WHOが示した見解に対し、科学者などからことごとく異論が噴出。見解の修正を余儀なくされるケースも相次いだ。WHOが犯した3つの“ミス”から、組織上の課題について考える。(荒船清太)

空気感染はしない

 「さらなる研究が必要だが、発生した可能性は排除できない」

 7月9日、WHOはインターネット上でこんな見解を発表し、新型コロナウイルスの空気感染(エアロゾル感染)があり得ることを示唆した。

 それまで、空気感染をめぐりWHOは、医療機関で処置を行っている最中など特殊な状況でのみ、唾液などが霧状になった「エアロゾル」に含まれるウイルスが空気中を浮遊することで感染する可能性があると主張。こうした場面以外での空気感染は「未確認」との立場を取ってきた。

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