日本の朝鮮半島統治時代、「日本人」として教育を受けて成長した少年たちがいた。それぞれが将来の姿を描いたが、日本の敗戦により日本国籍を失い、その後勃発した朝鮮戦争で祖国は戦火に見舞われた。「2つの戦争」に翻弄されながら生きた2人の戦後を振り返る。(石川有紀)
「進学も、架け橋の夢も挫折した」
「医師になって祖国と日本の架け橋になる夢は、2つの戦争で砕かれた」
こう語るのは、北九州・八幡生まれで、韓国・釜山に住む宋政模(ソンジョンモ)さん(86)だ。祖父から3世代にわたり日本で暮らした。
日本の朝鮮半島統治時代、「日本人」として教育を受けて成長した少年たちがいた。それぞれが将来の姿を描いたが、日本の敗戦により日本国籍を失い、その後勃発した朝鮮戦争で祖国は戦火に見舞われた。「2つの戦争」に翻弄されながら生きた2人の戦後を振り返る。(石川有紀)
「医師になって祖国と日本の架け橋になる夢は、2つの戦争で砕かれた」
こう語るのは、北九州・八幡生まれで、韓国・釜山に住む宋政模(ソンジョンモ)さん(86)だ。祖父から3世代にわたり日本で暮らした。