戦後75年 慰霊と追悼(3)

旧軍用墓地と慰霊碑 国と自治体で揺れる維持管理

 大阪市天王寺区にある真田山(さなだやま)旧陸軍墓地。約150年前の明治4年に造られ、1万5000平方メートルの敷地に、戦時と平時を問わず亡くなった軍人・軍属らの墓石約5000基が並ぶ。国内最大級の旧軍用墓地が抱える喫緊の課題は、老朽化だ。

 剥落やひび割れだけでなく倒れかかった墓石もあり、平成30年9月の台風21号が追い打ちをかけた。所有する財務省は昨年度と今年度で計約280基を補修する計画を策定。今年度予算で真田山を含む各地の旧軍用墓地の補修費用に、約1億7900万円を充てた。

 これまでは公益財団法人「真田山陸軍墓地維持会」が年50基を目標に補修してきた。事務局長の田中正紀(58)は「期間限定の予算ではだめだ。補修は継続する必要がある」と語る。