「振り込めより簡単」持続化給付金にうごめく反社の影 被害続出、警察当局警戒

 新型コロナウイルスの感染拡大で経営に打撃を受けた中小企業や個人事業主らを支援する政府の持続化給付金をめぐり、インターネット上で「申請手続きの代行」をうたい、受給資格のない主婦らに詐欺的な手口を指南するとする投稿が多数、確認されている。支給の迅速化を目的にオンラインで手続きが完結できる仕組みが逆手に取られ、すでに各地で詐欺容疑での逮捕者も出ている。巨額の国費に目を付けた暴力団関係者も「ザル」とはばからず、警察当局などの関係機関が警戒を強めている。(千葉元)

カネは山分けに

 「会社員でも無職でも、簡単に国から100万円が受け取れる。代わりにやってあげるから、住所や口座を教えてくれ」

 大阪市の男性会社員(26)のもとに6月、学生時代の友人から久々に電話がかかってきた。持続化給付金の申請を代行するとの申し出だった。

 「カネは山分けにしよう」。興奮気味に言葉を並べる友人に、男性は「詐欺にあたるんじゃないか」と指摘したが、「迷惑はかからない。デメリットは一切ない」の一点張り。男性は、労せず大金が手に入ることにいっとき魅力に感じた男性だったが、怪しさをぬぐい切れずに断った。

 「給付金は本当に困っている人のための制度。悪用するべきではない」。産経新聞の取材に応じた男性は、こう話した。

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