孤高の国母

(11)“文遊両道”昭和天皇の母宮の意外な一面

 以下は昭和天皇の母、貞明皇后の史実に基づく物語である。

 華族女学校時代の節子姫(貞明皇后)が教室でオッペケペー節を口ずさんだり、休み時間に男子がするような遊びに興じたりと、相当な“おてんば”だったことは前回書いた。

 ならば勉強の方はどうか。のちに同級生が語ったところでは--

 「学校の御成績は真実御立派でした。最もよく御出来になつたのは算数でして、これは御学友の誰もが斉しく御認めしてゐるところです」(上野淑子)

 「学課の中では数学が最も御出来になりましたが、一方歴史や地理の様な暗記物も御よろしく、又体操がよく御出来になりました」(町野登幾子)

 お世辞もあるだろうが、学力が高かったのは確かだ。