弁護士会という病--「死刑廃止」決議の不可解な内幕  北村晴男

弁護士の北村晴男氏
弁護士の北村晴男氏

 日本弁護士連合会(日弁連)の執行部とその周辺には、人権派と呼ばれる弁護士が多くいて、死刑廃止のための活動を長年行ってきた。

 その結果、近年、全国各地の弁護士会で死刑廃止を求める決議が相次いでいる(52弁護士会のうち、確認できる限りでも8)。つい先日、9月24日には、私が所属する東京弁護士会も臨時総会を開き、「死刑制度廃止に向け、まずは死刑執行停止を求める決議」を可決した。

 平成28(2016)年に開かれた日弁連主催の第59回人権擁護大会で「2020年までに死刑制度の廃止を目指すべき」とする宣言が採択されて以降、いくつもの弁護士会が死刑廃止を求める動きを活発化させているのだ。

 こう書くと、「弁護士会」という団体は、もはや死刑廃止論一色で、ほとんどの弁護士が死刑廃止論者であるかのように思われるかもしれないが、実際は全く違う。