戦後75年 第7部 教育(2)

大学入試改革 目指す学力 時代の変化で翻弄

 教育現場の不信と不満がせきを切ったように噴出し始めたのは、昨年10月のことだった。

 「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」

 BSフジの報道番組に出演した文部科学相の萩生田光一が口にした受験生へのメッセージをきっかけに、文科省が描いてきた大学入試改革の構想は崩壊していく。

 大学入試センター試験の後継として来年1月に始まる大学入学共通テストでは当初、英検やTOEFLなどの民間試験を活用し、受験生に「読む・聞く・書く・話す」の4技能を問う枠組みが想定されていた。

 しかし、試験によっては1回2万円以上の検定料がかかるうえ、地方に試験会場が少ないなど経済や地域の格差に十分な対処がなされないままだった。