知論考論

リュウグウの砂 生命誕生の歴史明らかに 「はやぶさ2」がもたらす未来

大阪大大学院教授の寺田健太郎氏(左)と落語家の桂福丸氏
大阪大大学院教授の寺田健太郎氏(左)と落語家の桂福丸氏

 小惑星リュウグウから砂などの試料を持ち帰ることを目的とした日本の探査機「はやぶさ2」が、6年がかりの往復飛行を終え、地球にカプセルを投下した。カプセルには試料が入っている可能性が高く、今後の分析に期待が集まる。はやぶさ2の意義は何か。大阪大大学院の寺田健太郎教授と、宇宙をテーマにした創作落語に取り組む落語家の桂福丸氏に聞いた。

地球の歴史に結びつく可能性 寺田健太郎氏

 研究者ははやぶさ2がリュウグウから「玉手箱」を持ち帰ったと沸いている。地球には年間数トンの隕石(いんせき)が落下し、その研究の積み重ねはある。しかし、はやぶさ2がこれまでに上空などから行った観測では、リュウグウは水と熱による変成を両方経験した、人類が初めて手にするタイプの小惑星だと判明している。