びっくりサイエンス

カラスの認知能力 チンパンジーに匹敵

ワタリガラス(Claudia Wascher氏撮影)
ワタリガラス(Claudia Wascher氏撮影)

 「ずる賢い」という負のイメージがあるカラスが、人に最も近い大型類人猿のオランウータンやチンパンジーと同じ程度の知能を持つとの研究成果が複数報告されている。ドイツと英国の研究者が今月発表した研究成果によれば、大型のワタリガラスは「早熟」で、大人になる巣立ちの時期までに、大型類人猿に匹敵する認知能力を獲得するのだという。数を理解したり、コミュニケーションをとったりできる力はなぜ身についたのか。(黒田悠希)

高い社会性

 ワタリガラスは体長50~70センチ程度で、翼の全長は1メートル超に達する大型のカラスだ。英語圏では「レイヴン(raven)」と呼ばれ、日本では冬季、北海道に渡来するため、この名が付いた。