クローズアップ科学

豪雨もたらす線状降水帯を海から探れ

 積乱雲が次々と線状に発生し、豪雨が襲う「線状降水帯」が各地に大きな被害をもたらしている。発生予測は困難だが、近年、洋上から陸地に流れ込む水蒸気が原因の一つと判明した。そのため気象庁は来年度、海洋気象観測船などによる洋上観測を始め、発生予測に取り組む。10年後には高精度な半日前の予測を実現し、被害軽減に役立てる計画だ。(伊藤壽一郎)

見えてきた発生の仕組み

 線状降水帯は、激しい雨を降らせる積乱雲が一列に連なる現象で、近年の相次ぐ被害で注目が高まっている。長さ50~200キロ、幅20~50キロの広い範囲で何時間も続く。集中豪雨のうち、3分の2程度を占めるといわれている。

大雨もたらす線状降水帯
大雨もたらす線状降水帯