どうする福祉 縮む日本の処方箋

第4部 医療×就労(3)足りない看護職 復帰促す施策を

 「使命感で頑張っているところに、『感染をまき散らしているんじゃないよ』と言われる。そのひとことだけで、自分は何をやっているんだろうという気持ちになる」

 日本看護協会が22日に東京都内で開いた記者会見で、福井トシ子会長は怒りもあらわに、コロナ禍で奮闘する看護職に対する偏見や差別の実態を告発した。

 同協会が9月に行った調査で、感染の「第1波」で看護職の約2割が差別や偏見が「あった」と回答した。具体的な内訳をみると、「家族や親族が周囲から心ない言葉を言われた」(27・6%)が最も多く、「家族が出勤を止められた」(7・9%)という声も。保育園などへの登園を断られたケースもあった。

 そして「第3波」の今、看護職は「極限状態に置かれている」と福井会長は訴える。

 大阪市内の総合病院に勤める佐藤真奈美さん=仮名、(27)=は、「看護師だと周囲に気づかれないように、友人との屋外での会話では仕事の話題は避けている」と話す。