びっくりサイエンス

かまぼこ工場の廃棄物 医療の「優等生」に変身

製造されたかまぼこ。その過程で廃棄されるスケソウダラの皮から医療用シートが開発された(山田哲司撮影)
製造されたかまぼこ。その過程で廃棄されるスケソウダラの皮から医療用シートが開発された(山田哲司撮影)

 かまぼこの原料になるスケソウダラ由来のゼラチンをもとに、肺などの切開手術でできた傷口に貼れば接着してふさぐことができるシートを、国立研究開発法人「物質・材料研究機構」の研究チームが開発した。ゼラチンは、かまぼこづくりで使われなかった皮から抽出した。実験結果では治療効果を下げることなく、医療費削減も期待できるという。かまぼこ工場の「お荷物」はどうやって「優等生」へと変わったのか。

はがれず、2倍の耐圧強度

 開発したのは、物質・材料研究機構のバイオポリマーグループ。平成29年にスケソウダラのゼラチンをもとに、従来の3倍以上の接着力をもつ医療用接着剤を開発。その技術をシートに応用した。