正論モーニング

アイヌの真の歴史を伝えているか 国立施設「ウポポイ」やまぬ批判

民族衣装や生活具などが展示された国立アイヌ民族博物館=昨年11月、北海道白老町(白岩賢太撮影)
民族衣装や生活具などが展示された国立アイヌ民族博物館=昨年11月、北海道白老町(白岩賢太撮影)

 昨年7月、日本で初めてアイヌをテーマにした国立施設「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」が北海道白老町に開業した。アイヌ文化の一大発信拠点としての役割に期待が高まるが、ウポポイをめぐっては今もその意義や歴史認識について批判が飛び交う。なぜなのか。

 アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味するウポポイは、失われつつあるアイヌ文化の復興と発展を目的に、国が約200億円の巨費を投じて建設した。アイヌを初めて先住民族と明記した令和元年5月のアイヌ新法にひもづくナショナルセンターであり、わが国のアイヌ政策の「扇の要」とも位置付けられている。

 ポロト湖のほとり約10ヘクタールの敷地には、生活用具や工芸品などを展示する国立アイヌ民族博物館のほか、国立民族共生公園と各地の大学などで保管された遺骨を納める慰霊施設の3つが整備され、古式舞踊の上演や伝統芸能、食文化なども体験できる。