クローズアップ科学

生命誕生の謎と水の起源 はやぶさ2の試料分析で分かること

 日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った試料の分析が、今年から本格的に始まる。目標の54倍量以上に達する砂や石を多角的に調べることで、太陽系の成り立ちや、水の起源や生命誕生の謎に迫れるか。世界の注目が集まっている。(有年由貴子)

太陽系の化石

 リュウグウは、炭素を主成分とする原始的な「C型」に分類される小惑星だ。太陽系が誕生した約46億年前の状態で水や有機物が残っているとされる、いわば「太陽系の化石」。このタイプの小惑星が太古の地球(原始地球)に衝突して水や有機物がもたらされ、地球の海や生命のもとになったとの仮説は、研究者の間で強く支持されている。

小惑星リュウグウの試料分析からわかること
小惑星リュウグウの試料分析からわかること