クローズアップ科学

3分で「津波なし」判断 10万のシミュレーションが成果 福島県沖地震

気象庁の地震火山オペレーションルーム=東京都港区(同庁提供)
気象庁の地震火山オペレーションルーム=東京都港区(同庁提供)

 13日深夜に福島県沖で起きた地震は、最大震度6強と揺れが激しく、震源が東日本大震災の余震域内だった。そのため直後は津波発生を懸念する人も多かったが、気象庁は検知から3分後に「津波の心配はない」と発表。実際に、津波被害が生じることはなかった。迅速な判断の背景には、事前に準備された10万通りもの津波シミュレーションがあった。(伊藤壽一郎)

1700地点で常時観測

 地震は13日午後11時7分に発生した。気象庁は1分後に検知し、即座に陸上と海底の約1700地点からなる地震観測網で揺れを分析。11分に速報値として震源は福島県沖の深さ約60キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・1と発表した。