
幼生期の海洋生物が大人(成体)になると大きく姿を変えることを「変態」と呼ぶが、オタマジャクシのような姿の幼生期のホヤが変態を開始するメカニズムを、慶応大学の研究チームが突き止めた。ホヤは海中の岩場に一定の時間、付着することが変態へのスイッチとなり、体内のカルシウムイオンの濃度が変化。これによって細長い尾部が退縮し、その後、成体になっていた。変態については、ホヤ以外の海洋生物でも詳しい仕組みはわかっておらず、その解明とともに、養殖などの技術への貢献が期待される。
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チームは、慶応大理工学部の堀田耕司准教授らの研究グループ。研究成果は英科学雑誌にオンライン掲載された。