教科書検定 歴史総合、自虐記述なお 人権侵害強調も拉致掲載は半数満たず

教科書検定に合格した教科書(LGBT、性的マイノリティ、同性婚ついて書かれたページ)=東京都千代田区(三尾郁恵撮影)
教科書検定に合格した教科書(LGBT、性的マイノリティ、同性婚ついて書かれたページ)=東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

 30日に検定結果が公表された令和4年度から使用される高校教科書(主に1年生用)で、国内外の近現代史を中心に学ぶ新科目「歴史総合」では、戦時中の日本をめぐる自虐的な記述が依然として目立つ。沖縄戦での朝鮮人「慰安婦」の記述や、強制連行された朝鮮人労働者を「約80万人」と断定した記述なども登場。日本の人権侵害が強調される一方、北朝鮮による日本人拉致問題を扱う教科書は半数未満となるなど、バランスを欠く状況となった。

 「なお、沖縄戦には約1~2万の朝鮮人軍夫が動員され、130か所の軍慰安所では、少なくとも160人の朝鮮人『慰安婦』がいたとされる」。実教出版の教科書で、沖縄戦での住民の過酷な状況などを伝えた特集ページの記述だ。「終わらない戦争」との小見出しが付いた文章の中で登場するが、前後の脈絡を見ても唐突感が否めない。