クローズアップ科学

「若者の聴力」最大20歳老化 認知症発症のリスク大 

若者の聴力は悪化している
若者の聴力は悪化している

 イヤホンやヘッドホンで音楽を聴く若者を街中でよく見かけるが、国内の若者層で高い音を聞き取る聴力が過去約20年間で最大20歳分も老化していることが、東京医療センターや慶応大などの研究で分かった。耳を覆って音楽を聴く習慣で、日常的に大きな音にさらされていることが原因とみられるという。難聴は認知症発症の大きなリスクになると考えられており、研究チームは「イヤホンなどにおける過大な音への対策が必要だ」と警鐘を鳴らしている。(有年由貴子)

10億人超の若者が難聴リスク

 若者の聴力をめぐっては、世界保健機関(WHO)が、音楽鑑賞などの娯楽目的で大きな音にさらされることで、「10億人を超える若者が難聴のリスクにさらされている」と警告。一方で、実際に若年層の聴力がどの程度低下しているかは明らかになっていなかった。