孤高の国母

(73)日米開戦の遠因!? 痛恨の対華21カ条要求

袁世凱
袁世凱

 日清、日露の大戦を経て、極東の小国から世界の列国へと駆け上がった日本は、いったいどこから破滅の坂を転がり落ちるのか-。あるいはこれが、最初の分岐点かもしれない。

 ときに大正4年1月、第1次世界大戦で山東省にあるドイツ租借地を攻略した日本が中国に突きつけた、対華21カ条要求である。

 日露戦争後に獲得した満洲権益を維持するため、大隈重信内閣が大正天皇の憂慮を振り切り、あえて大戦に参戦した経緯は前回書いた。ドイツ租借地を条件付きで中国に返還し、その見返りに満洲権益を認めさせようという胸算用である。