びっくりサイエンス

バイカルアザラシ 小さな甲殻類を1日4300匹食す シベリアで生き抜く知恵

魚が主食ではなかったバイカルアザラシ(国立極地研究所提供)
魚が主食ではなかったバイカルアザラシ(国立極地研究所提供)

 シベリアのバイカル湖に住む、世界唯一の淡水アザラシ「バイカルアザラシ」はこれまで、主に魚を食べていると思われていた。だが、国立極地研究所などのチームの現地調査により、小さな甲殻類を1日4300匹も食べているらしいことが判明。シベリアの過酷な環境で生き抜くためのアザラシの「知恵」が明らかになった。(伊藤壽一郎)

「シベリアの真珠」の頂点に君臨

 ロシア南東部のシベリア連邦管区にある「バイカル湖」は、面積が琵琶湖の50倍近い三日月形の湖だ。青く透き通った湖水は世界一の透明度で、豊かな自然に囲まれた景観も含め、あまりに美しいことから「シベリアの真珠」と呼ばれる。