浮かび上がる五輪の闇…「キーマン」はセネガル人親子

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 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が東京五輪招致を巡る贈賄容疑者としてフランス当局の捜査を受けている問題は、巨額の資金が動く五輪利権の闇を改めて浮かび上がらせた。疑惑の中心にいるセネガル人のラミン・ディアク国際オリンピック委員会(IOC)元委員の親子には、東京五輪だけでなく、2016年リオデジャネイロ五輪招致などでも汚職に関与した疑いが持たれている。背景には、開催都市決定の投票権を持つIOC委員へのロビー活動の不透明さや、五輪が抱える独特の利権構造がある。