五輪チケット、組織委が目指す「フルスタジアム」クリア険しく

リオデジャネイロ五輪の開会式。客席には空席も目立った=マラカナン競技場(桐山弘太撮影) 
リオデジャネイロ五輪の開会式。客席には空席も目立った=マラカナン競技場(桐山弘太撮影) 

 大会組織委員会は東京五輪で供給する約780万枚のチケットを完売し、全試合の「フルスタジアム(満席の競技場)」を目指している。これまでの大会の販売率は70~80%台で、近年の成功例とされる2012年ロンドン大会は97%。それでも26万枚以上が売れ残った。組織委はあの手この手でチケットを売ろうとしているが、目標の達成はなかなか容易ではない。

関心は高いが

 チケット販売収入は大会経費を賄う重要な柱。販売実績は大会の成功を左右する。抽選申し込みは公式サイトにアクセスが集中し、チケットへの関心が高いことが証明されたが、組織委は「通過点にすぎない」と気を緩めていない。