解読

かすみゆく五輪の理念 広域開催…「東京」は実験場 運動部長・金子昌世

 東京五輪開幕まで24日で半年となる。メインスタジアムとなる国立競技場は完成し、各競技で代表争いも佳境を迎える。選手が主役である大会も、準備段階では国際オリンピック委員会(IOC)の意向も働いて紆余(うよ)曲折を経てきた。曲がり角に立つ五輪。「東京」はその将来像を示せるか。

                   

 2013年9月の開催都市決定以来、「東京」はIOCの方針に振り回されてきた。とりわけ開幕まで9カ月を切った段階で決定されたIOC主導によるマラソン・競歩会場の札幌移転では、開催都市の意向は無視された形だ。そこには、IOCの五輪存続への危機感がのぞく。確かに五輪をめぐる状況は危機的だ。スポーツの根幹にかかわるロシアの国ぐるみのドーピング問題。そして膨張する開催費が開催都市を圧迫し、五輪招致に手を挙げる都市の減少は続いている。

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