灯す

第2部 子供たちへ(2)中高校生が受け継ぐ 自分のために、ボランティア

 ボランティアという行為の意味を、子供たちにどう伝えるかは難しい。「誰かのため」で終わるものでもなく、「自己犠牲」を強いるものでもない。

 東京五輪は参加する約8万人の一人一人が自問し、答えを探す場になるだろう。

                  

 プロジェクターが白布の上に映し出したのは、駅の写真だった。それまでおとなしく膝をそろえていた子供たちが声を上げる。

 「ここ知ってる!」

 「そう、皆さんが利用するJR吉祥寺駅ですね」

 1月中旬、東京都練馬区立立野小学校の体育館。マイクを手に、元日本航空客室乗務員の江上いずみが優しい声で続けた。

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