無観客なのに枡席6000 大阪場所の不思議

春場所の枡席6000席はすでに準備されていた=大阪市浪速区(柿平博文撮影)
春場所の枡席6000席はすでに準備されていた=大阪市浪速区(柿平博文撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客での開催が決まった大相撲春場所(大阪場所)。異例の対応となってはいるが、8日の開幕を前に、会場となる大阪・難波のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)では土俵づくりが粛々と進められている。誰も座ることのない桝席はすでに先月完成した。いつもとは違った雰囲気になるだろうテレビ中継では、会場作りに携わった裏方たちの技に注目してみてはどうだろうか。   (田所龍一)

300人がかりで

 まだ無観客が決まっていなかった先月中旬、1週間足らずで約6000席の桝席を仕上げたのは、会場設営を請け負う有限会社「ティー・ケー」(大阪市浪速区)。祖父の時代から建設業を営む社長夫人の小林萬喜子さんは「幼いころからずっとこうした現場を見てきたから」と、ヘルメット姿が似合っていた。