日本の議論

五輪は復興に貢献するのか 「堅固で美しい社会」示せ 人間の可能性を財産に

聖火リレーのリハーサルを行う石原さとみさん=2月15日、東京都羽村市(佐藤徳昭撮影)
聖火リレーのリハーサルを行う石原さとみさん=2月15日、東京都羽村市(佐藤徳昭撮影)

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から間もなく9年。政府は今夏に開催される東京五輪・パラリンピックを「復興五輪」として国内外に復興をアピールする機会と位置づける。岩手、宮城、福島の被災3県ではインフラ整備や高台移転、産業再生などが進む一方、生活再建や原発避難地域の住民帰還が進まない現実もある。五輪は被災地復興に何をもたらすのか。筑波大の真田久教授と日本パラリンピック委員会の河合純一委員長に聞いた。

真田氏「復興した姿、日本人で共有」

 --招致が決まって6年半。東京五輪は東北の被災地に何を与えられているのか

 「JOC(日本オリンピック委員会)がアスリートを派遣して子供たちと交流し、勇気づける活動などさまざまな取り組みがされている。子供たちの中で復興五輪への意識を持ちながらオリパラ(五輪・パラリンピック)を迎えるという方向に向かっているのではないか。ただ、オリパラによって被災地がハードの面でどの程度、復興していったのか、これを測るのは難しい。ギャップがあるのかもしれない」