灯す

第4部 五輪の価値(4)開催する意味 日本の成熟、東京が示す

 15年前、東京都は「2度目の五輪」に名乗りを上げた。1度は挫折したが、東日本大震災の3カ月後、再び招致を表明する。

 都は五輪のどこに開催の価値を見いだしたのか。

                  

 「五輪の資金を新型コロナウイルス対応に振り向けよ」

 「中止をただちに決めるべきだ」

 ネット上にあふれるこうした声に、一定の賛同が集まるのは、東京五輪の価値が広く共有されていないことの証しでもある。戦後の荒廃からの復活を世界に伝えた1964年の東京五輪と時代が異なるとはいえ、現代に都市が五輪を開催する意味はないのか。

 15年前、当時の東京都知事、石原慎太郎(87)が2度目の東京五輪を目指して思い描いたのは「成熟した都市」の姿を示すことだった。

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