西論プラス

NPBの権限強化し、コロナ対策に臨め 運動部長・北川信行

プロ野球の日本シリーズ4連覇を達成し、孫正義オーナーと工藤公康監督を先頭に場内一周するソフトバンクの選手ら=11月25日、ペイペイドーム(今野顕撮影)
プロ野球の日本シリーズ4連覇を達成し、孫正義オーナーと工藤公康監督を先頭に場内一周するソフトバンクの選手ら=11月25日、ペイペイドーム(今野顕撮影)

 11月25日、新型コロナウイルスが猛威を振るい続ける中、1万9679人の観客が詰めかけたペイペイドーム(福岡市中央区)で、ソフトバンクの日本シリーズ4連覇が決まった。これにより、日本のプロ野球界は今季の公式戦が終了。試合数の削減や観客数の制限に見舞われた未曽有のシーズンをなんとか「完走」した。その努力は称賛に値する。ただ、感染の収束は見通せず、「ウィズコロナ」の世の中が続くことを考えると、速やかに体質改善を図る必要がある。

高いシーズン完遂度

 日本シリーズ前の11月16日に開かれた「新型コロナウイルス対策連絡会議」後の記者会見。日本野球機構(NPB)の斉藤惇(あつし)コミッショナーは胸を張った。

 「世界中を見渡しても、桁違いの観客を入れ、継続的に試合を行えた」

 主な根拠は、米大リーグとの比較。従来のシーズン143試合を120試合に削減した日本のプロ野球は、6月19日に無観客で開幕した。それでも、7月10日以降は観客を受け入れ、上限も当初は5千人だったが、9月19日以降は収容人数の50%に引き上げた。

 一方、選手会との交渉が長引いた米大リーグは7月23日の開幕。試合数も60試合(従来は162試合)と少なく、レギュラーシーズンはずっと無観客だった。有観客は、集中開催されたポストシーズンだけ。日米の感染状況の違いはあるにせよ、両者のシーズン完遂度の差は明らかだった。